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「空気を読む」ことと「空気に従う」こと

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一緒くたに語られることが多いが、本来は分けて考えるべきものだろう。


空気を読みながら敢えて従わないのは、時として有用な戦略となる。漠然と「AかB、Aが優勢」みたいな空気があるとき、絶妙のタイミングで「C」を提示すると、周囲にかなり強い印象を与えることができる。もちろんタイミングや「C」を決定するためには十二分に空気を読む必要があるが、成功した場合の見返りは大きい。周囲から尊敬されたり、逆に面白がられたり、等々。


そもそも空気に従うことが難しいような場合、こういったスキルは決定的に重要となる。何度か絶妙な「C」を繰り返すことで「アイツだから仕方がない」という例外認定を勝ち取り、空気の影響下から脱出する。学生時代はそうやって独特なポジションに収まり、クラスの中で居場所を確保していた。

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